虫が多いだけで良いこともないと思っていた1人ぼっちの秋が、
沙羅と一緒だと、移りゆく葉を見るだけで笑顔になってしまうの。
身も…心も凍る寒さを必死に耐えていただけの冬が、
沙羅と一緒だと、寒さも忘れて雪の中を走り回ったりしてしまうの。
たった1年だった。
たった、たった1年。
沙羅があの日私を拾ってくれなかったら、この1年こんなに楽しくなんかなかった。
伝えようと思っても、涙が邪魔して言葉が出ない。
「さようなら、椿。
愛してるわ」
まるで、再会する"可能性"が1%もないみたいな言葉。
「な、ん…で……さ、らぁ…いか、ないで…」
ボロボロと落ちる涙を拭きもせず、手をのばす。
そんな私を見て、沙羅は涙を拭き…にっこり、優しく微笑んだ。
…その笑顔に、寂しさなんか見えなくて。
振り向いて、ビルの屋上からお城へ向かって歩いていく沙羅を、涙でぐしゃぐしゃでぼやぼやの世界の中で見ることしかできなかった。
ねえ。
沙羅。
沙羅と一緒だと、移りゆく葉を見るだけで笑顔になってしまうの。
身も…心も凍る寒さを必死に耐えていただけの冬が、
沙羅と一緒だと、寒さも忘れて雪の中を走り回ったりしてしまうの。
たった1年だった。
たった、たった1年。
沙羅があの日私を拾ってくれなかったら、この1年こんなに楽しくなんかなかった。
伝えようと思っても、涙が邪魔して言葉が出ない。
「さようなら、椿。
愛してるわ」
まるで、再会する"可能性"が1%もないみたいな言葉。
「な、ん…で……さ、らぁ…いか、ないで…」
ボロボロと落ちる涙を拭きもせず、手をのばす。
そんな私を見て、沙羅は涙を拭き…にっこり、優しく微笑んだ。
…その笑顔に、寂しさなんか見えなくて。
振り向いて、ビルの屋上からお城へ向かって歩いていく沙羅を、涙でぐしゃぐしゃでぼやぼやの世界の中で見ることしかできなかった。
ねえ。
沙羅。

