学園世界のイロジカル

「椿にはね。どんなイロジカルな世界でも、元気で生きていって欲しいの。

もしかしたらこの先、椿はあり得ないと思う世界を見てしまうことがあるかもしれない」




涙がポタ、ポタと地面に落ちて、シミを作る。




「それでもね…椿には、負けないでほしい。

無理にカッコつけないで、カッコ悪いならカッコ悪いで、精一杯力を尽くして戦えば良いの。

それが本当に、美しいというものなの」




涙がなぜか、私にも溢れてくる。

…まるで、この沙羅との会話が…




最後みたいじゃん。





「私は弱すぎたのよ、椿。

強くいきなさい。強く。

無理に肩に力を入れないで、楽にして。



椿。



人はね、最期の時を迎える時は、かっこいい方がいいなと思ってしまうの。私もそうだけどね」





ねえ、沙羅。どうしたの。

なんの話を、しているの…





「けどね、かっこよくなんかなくていいの。

ただ…


最後まで胸を張っていれば、かっこよく自然になるのだから」





だから…だから……!



ぐしゃぐしゃになった沙羅の顔を、私は涙を唇を噛んで堪えながら見つめる。