学園世界のイロジカル

でっかい掃除機を一生懸命持って、沙羅の部屋のコンセントにつなげる。




ブオオオンという音と共に稼働した掃除機を、倒れないように支えながら一生懸命掃除する。



机の下もやっておこう。



そう思って、机の下に入った時…




「…なに、これ?」




ぺらり、1枚の紙が。


沙羅の仕事の資料かなにか?忘れちゃったのかな?



いやでも少し埃かぶってるし…最低でも2、3日は放っておいてるらしい。



見るなと言われても、表に返せば嫌でも目に入る紙の字。



全て英語だけど、日本語と違って難しい漢字とかないし、結構すんなり読める。



語彙とか考えたら、まだ完璧ではないけれど。




えっと…調査、結果…?



調査結果という文字以外は、見慣れた沙羅の字で書かれている。




「"あの場所には…不思議な力がある。

行ける者は、生まれつき体の中にあるまだ解明されていない力が作用されるようだ"…?


えっと、"私にもその力があるらしく、あの場所に行けたということだ"…?」





その時、コンコンという音がドアから聞こえた。


時計を見れば…いつの間にか結構時間が過ぎており、朝の8時半だ。



…にしても、お手伝いさんが来るにはまだ早すぎる時間だけれど…




急いでドアへ行き、近くの椅子に登って覗き穴を覗く。



そこには笑顔のお手伝いさんの姿が。



鍵を開けると…相変わらず人の良さそうな顔をした、少しぽっちゃりとした40代前半のおばさんが。



この人がお手伝いさんだ。



「ごめんなさい、椿、驚いたでしょう。

沙羅から連絡が来てね。心配だからやっぱり朝からお願いするわって」



今までお留守番も何回もしたことあるのに…なんで急に心配を?



そう思ったけれど、まあ最近沙羅は仕事が忙しいらしいし。



もしかしたら今日も遅くなるのかもしれない。