学園世界のイロジカル

「ねえ、沙羅」



「なぁに、椿」



「…なんで沙羅は私をここに置いてるの」




3ヶ月、何度も何度も同じ質問をしたけど、返ってくるのはいつも同じ。



ただ、あなたと一緒に住みたかったのよ。



けど、この時は違ったの。





「…私はやっぱり、耐えきれなかったから」



「え?」



「…なんでもないわよ、椿」




普段彼女がどんな仕事をしているかも、私は知らなかった。


彼女が帰ってこない日はお手伝いみたいな女の人が来るし。



近所の人に私がむやみに出たら伝えるよう言ってあるっぽいし。



…もう、一種の犯罪だ。誘拐だ…



「誘拐犯め」



思わずそう言った時、彼女は笑った。



「違うわよ。だって…

私はあなたをもらったもの」




…ん?




「だーかーらー。

あなたが前に所属していた孤児院を通して、正式な手続きを行ったわよ。

あら、知らなかったの?」




「…知らないに決まってるじゃん!!え!?

ど、どうゆうこと…!?」





「だから私があなたと住んでも誰にも文句が言えないのよ」




3ヶ月目のとある夜。


彼女はコーヒーを飲みながらそんなことを言う。