学園世界のイロジカル

「椿」



ぎゅっと、さらに強く抱きしめられる。



…早く、早く…




「…私と一緒に生きましょう?」



「…え?」



「私と、一緒に…」




声が震えていた。

手も震えていた。



そして…



「…ごめんね」



彼女のその切ない声に、私は思わずうなずいてしまったのだ。






そして、私と彼女の生活始まった。


不本意ながら。





「私の名前?

…沙羅。こう、書くのよ」



メモ帳に綺麗な字で沙羅、と書いた彼女。



「…沙羅。ふぅん」



「あ、でも私のことはお姉さんって…」



「短い間だけ一緒にいてあげる。

よろしく、沙羅」



「うぅ…よろしくね、椿」





彼女はちょっと落胆したような表情を見せたけど、すぐに笑顔を浮かべた。



いくら美人といえど、20代後半でお姉さんなんて図々しい。



沙羅で充分だ。