「…はあ…はあ…はあ…」



その日は4月の中旬ぐらいだったと思う。


なぜか特別、いつもよりだるかった。



おかしい。ちゃんとパンは食べたし、水も飲んだ。




路地裏でばたり、と倒れる。



ああ。たまに見る、路地裏の死体。



別に子供が死んでいても珍しくもなんともない。




私もそのうちの1人になるだけ。



わずか8歳でどれほど人生諦めていたのだろう。



別にいいや、むしろ死んだ方が楽、めんどくさくない、だなんて考えが浮かんでいた。



ひんやりしたコンクリートに気持ちいと感じた、その日の午後7時ごろ。




私は急激に眠くなった。



ああ、私もついに、死んじゃうんだ。



怖くないといえば嘘になるけど、後悔していないというのは否定はしない。