「僕も、この半世界が消えるのは心苦しい。

自由に生きれるこの世界はを、残したいです」




「僕も同じ。

この半世界がなくなったら、僕人間界でどう暮らせばいいか分からないなー。
勉強もそんなしてないしねー」




零もシロさんも、戦争を受けて立つみたい。


…もちろん、私だって。



…そう言おうとしたのを、口元に突然来た柊に手で止められる。




「…その前に答えてくれ、椿。

お前と…"沙羅"と呼ばれる人物のつながりはなんだ?」






…沙羅、との、つながり…?



…そんなの、簡単だよ。





「私の唯一尊敬できる人」




「…椿はどうしても、過去に起きたことを話したくないのですか?」




…零にはバレてるみたい。


そりゃそうだよね、菊にあんなに言われちゃえば。



…私が昔、半世界と少し関わってたことぐらい、すぐ分かるよね。