菊の両手がパン、と叩いて音を出す。



その瞬間…私たち5人だけを包むように、薄紫色の光が現れた。



これは、移動魔法…!!




「安心してください、椿。

悲劇は今すぐなど始めませんから」




菊の微笑みが徐々に消えてゆく。


そして、その笑みが完全に消えた時。




「…こちらにも準備があります。

それが全て終わって、あと1歩の時になったら。


…きっと椿は、気づくでしょう。悲劇のはじまりに」





…戦いのゴングが、鳴り響いた。













龍蛇神篇 終