「やっとお気づきですか。


柊君、零君、ナミさん、そして椿。



龍矢君は俺を見てすぐに分かってくれましたよ」






菊はなにがおかしいのか、クックックと笑う。




その笑みを見た私はなぜか…動けない。





とらえられて、離れられない…






…菊は、言葉を紡ぎ始めた。







「俺はこの半世界の…






たった1人の、王の子。







…人は俺を、王子と呼びます」











バッジにはたくさん種類がある。


いろいろな用途に使われている。




「王家の、バッジだ…あいつが持ってんのは…」





柊の言葉を聞いた菊は、にっこり、さらに微笑んだ。