菊は、そんな私たちとまるで別の世界にいるかのように美しく笑う。
それはとっても、残酷に見えた。
「ナミさんをさっさと俺らに渡していればこうはならなかったのですよ」
「っ、お願いだから…ナミを、助けろ…!」
菊のもう片方の手が、そっと龍矢の首に触れる。
なに、を…するつもり…
「お願いだ…頼むよ…俺はもう、できないから…」
「龍矢、龍矢!ねえ、お願いだから、約束したじゃん!!」
泣き叫ぶナミに、龍矢は笑みをこぼした。
そして、またもう1度、首をふる。
「…俺はもう、ナミを護ることができないから」
「りゅうやああああああ!!!!」
菊の手が…龍矢の体に触れる。
…気付いたら、龍矢はいなくなっていた。
「龍矢、どこ…!
菊、龍矢をどこに!?」
「椿、大丈夫、俺は人を消す能力なんて持ってなど…
ちょっと"吹っ飛ばした"だけ」
暗視スコープ越しに、遠くを見つめる。
遠く遠くに…小さく、誰かが倒れているのが分かった。
あ、れは…龍矢…!!
「……りゅうやぁ…うそ、つき…嘘つき……!」
柊の目が菊をとらえ、次の瞬間、柊は菊の目の前にいた。
胸ぐらを掴んで…けど、なにも話せないでただ菊を見ている。
「…死んでいるかは俺にだって分かりません。
ただ、俺の任務は1つ。
…ナミさんを、王家の物にするだけです」
菊は柊の手をパシッと取ると、ナミの方に向かって走って…大きく、跳んだ。
十字架の十時の部分の上に立ち、ナミを見下ろす。
それはとっても、残酷に見えた。
「ナミさんをさっさと俺らに渡していればこうはならなかったのですよ」
「っ、お願いだから…ナミを、助けろ…!」
菊のもう片方の手が、そっと龍矢の首に触れる。
なに、を…するつもり…
「お願いだ…頼むよ…俺はもう、できないから…」
「龍矢、龍矢!ねえ、お願いだから、約束したじゃん!!」
泣き叫ぶナミに、龍矢は笑みをこぼした。
そして、またもう1度、首をふる。
「…俺はもう、ナミを護ることができないから」
「りゅうやああああああ!!!!」
菊の手が…龍矢の体に触れる。
…気付いたら、龍矢はいなくなっていた。
「龍矢、どこ…!
菊、龍矢をどこに!?」
「椿、大丈夫、俺は人を消す能力なんて持ってなど…
ちょっと"吹っ飛ばした"だけ」
暗視スコープ越しに、遠くを見つめる。
遠く遠くに…小さく、誰かが倒れているのが分かった。
あ、れは…龍矢…!!
「……りゅうやぁ…うそ、つき…嘘つき……!」
柊の目が菊をとらえ、次の瞬間、柊は菊の目の前にいた。
胸ぐらを掴んで…けど、なにも話せないでただ菊を見ている。
「…死んでいるかは俺にだって分かりません。
ただ、俺の任務は1つ。
…ナミさんを、王家の物にするだけです」
菊は柊の手をパシッと取ると、ナミの方に向かって走って…大きく、跳んだ。
十字架の十時の部分の上に立ち、ナミを見下ろす。

