学園世界のイロジカル

思ってる矢先、後ろからヒュンヒュンという音が聞こえてくる。




どうしよう、このままじゃ…




「くっそ…!」



「柊、なんで止まってるんですか!」



「すぐ終わらせる!」




柊の指がタブレットの液晶画面上で踊る。



だんだん多くなる矢を全て避ける柊を、私たちはできるだけ離れたところで見ることしかできない。



お願い、間に合って!




「いくら秘密があってもなあ、いくら話したくねえことがあってもなあ、

俺がいくら距離を感じてもなあ!


あいつらはいつも俺と一緒にいてくれたんだよ!

俺をまた救ってくれたのはあいつらなんだよ!」




トン、という最後の音がして、柊の指の動きが止まった。



柊…!



思わず戻りそうになったところを、零に腕を掴まれて止められる。



「…駄目です」



零、分かってるよ、でも……





「つまらねえ距離感にうだうだ言ってる暇こちとらねえんだよ!

お前らのよええ攻撃に反応する暇もねえの!」




ついに矢が、柊の足にあたる。


思わず顔を歪めた柊が、またタブレットを操作し始める…





「…君の言い分はそれだけですか?」



スゥッと、闇の中現れてきたのは



「あの人は…!」




「…君の、それこそつまらねえ話でこっちの動きを止めないでくれませんか」





「…菊」