学園世界のイロジカル

目を覚ましてまず見えた色は、白だった。





「……あ……お、れ……」




生きてるのか?



それとも…死んだ?




死んだなら別にそれでいい。

結局俺は、龍蛇神の使いとしての役目を果たせなかった。



俺が死んで村人が助かったのなら、それで……





「先生!龍矢君が目を覚ましました!!」




そんな俺の意思に反して、どうやら生きてしまったようだ。


しかも…




「龍矢君はとても幸せ者だよ。

龍矢君と天草ナミさんしか、あの村で生き残りはいないのだから……」





そんな話し声が聞こえた時に襲ってきたのは、



頭痛、目眩、過呼吸、立ちくらみ。



風邪の症状が、医者と看護師の話し声1つで全部襲ってきて、また俺は意識を失いそうになった。




…久しぶりに、涙が出るかと思ったけど



不思議と、出なかった。いや、



自分の中でコントロールしてたんだと思う。



涙を出すな、って。



俺に涙を流す権利もなにもない、って。