AM9:00。



ぴったりに柊の家の前に着いた私と零。



昨日、とゆうか今日…3時間ほどしか寝てない……



がんばって王家のこととかをもっと調べてみたり、


ナミの働いてる実用魔法協会について調べてみたり…




…それに、龍矢の今までの経歴を調べてみたり。





「…なーんか引っかかる」



「なにがですか?」



「え?あ、ううん、なんでもない!」



零も多分がんばって調べてたと思うけど…全然眠そうじゃない。



良い体質だなぁ…




って、違う違う。龍矢のことだ。


龍矢はやっぱり有名人で、ファンクラブサイトみたいなところに勝手に経歴とかも載ってるんだけど…



柊とかは長月宮に入る前の経歴も載ってるのに対して、龍矢は全く載ってない。



ナミも調べてみたけど、やっぱり女の子には優しいのか(?)経歴とか載ってなかった。



いつもひょうひょうとしていて、余裕たーっぷりで、

なんかずっと笑ってる、けど本当はすっごく強い…



考えてみればとても不思議なんだ、龍矢って。




「待たせた、じゃあ行こう」



柊が家から出てきて、とりあえず着いて行くけど…


一体どこへ?