面積の大きさが、他のとは明らかに違う。



周辺には特にこれといった建物はなく、その大きさを逆に引き立てている。





「なんでナミが王城にいるの…」



「…管理委員会がただの2つの行方不明事件に手を出してくれたのもこのせいだ。

管理委員会は"特別武装警察"だろ?普通の警察と違うところは、戦いにかなり秀でている集団ということと……王家直属か独立団体かの違いだ。


管理委員会は独立している警察。そう考えたら簡単だ。

基本はなにしても許される。


ま、かなりのレベルの半世界民支持を誇るからな」




シロさんもこのことを…知ってるってことか。




そういえばさっき、管理委員会No2の許しを得ているとかなんとか言ってたし…






「…俺は、管理委員会に協力するつもりだ」



「なっ、危ないのは目に見えているでしょ!?

王家に逆らうだなんて…半世界のトップに逆らうなんて……!」




そう、私と零もここ最近、あの学生決闘の事件があって調べてみたんだよ。



ここの王家は、半世界創立時からとある一家が代々やっている。



王家は謎に包まれていて、今の国王も政治面とかから絶大な支持を得ているにも関わらずそんなに素顔を出さないのだとか。



半世界という世界が、たった1人のトップで成り立っている。



そんな不可能と思えることをやっている人物は、とてつもない力を持っているとか。