学園世界のイロジカル

それはもう、目にも留まらぬ速さ。




シロさんが妖しく笑ったと思ったら…いつの間にか私の目の前に来てて、




……いつの間にか私の右手の手のひらからは、血が流れていた。





「シロ、さん…?」



「はい、僕の力を…一時的にだけど、あげる」




私の血に…急に押し付けられた、シロさんの右手。


その刹那、あの…熱い、燃えるような痛みが私を襲う…!




「くっ…!どうして、急に……!」



「おー、もう3回目となりゃ慣れてきたのかな。

今までより痛くないでしょ」



確かに…今までに比べたら格段に痛くない。



……その"今まで"って…



超能力が使えるようになった時のこと…?





「本当だ、今までより痛みが簡単にひいた……」




傷をつけられて1分ぐらいしか経ってないのに、もう右手も動かせる…!



今までより、回復もはやいし…




「…この、感覚は……」



「どう?


……"覚えてる"?」




そう、この感覚は…


なにか、私の体が"覚えている"時のもの……




「じゃあ、それを操作して、あの牛男を倒してみよっか椿ちゃん!

ちなみに僕は一時的に君に力を上げたので、基礎戦闘能力ぐらいしかできませーん!」




「は、はい!?

なんで私が急にシロさんの力を!?」




「なんでって、そりゃあ…


椿ちゃんが僕の能力を"盗んだ"からねー!」





盗んだ……?