学園世界のイロジカル

颯爽と走り抜けるシロさんが立ち止まったのは…



他の牛男よりまだ大きい、でっかい牛男の前だった。




高さは5m弱ぐらいあるし、1回1回吐く息は音をたてて私の方にやってくる。



私たちに背中を見せているけど…気付いてるの?



まだ手前にいる牛男と戦っている管理委員会は、明らかに"ボス"のこの牛男の近くには誰も来ていない。



つまり、私とシロさん2人だけで…





「んじゃー椿ちゃん…

行こっか」




妖艶に笑う彼は大きく飛躍すると……




急に手を牛男の背中につける。





そして…

ゴオオオォォ!!という風を掻き切る音ともに……大牛男が吹っ飛んだ。





「はい………!?」





な、なに今の…!明らかにシロさんの方が小さいし、どこに牛男を吹っ飛ばすほどの力があったのか分からない!




けど確かに、シロさんがあの牛男を吹っ飛ばした!




15mほど吹っ飛んだ牛男はゆらりと立ち上がると、振り向く。



な…なんか今になって急に怖くなって来た…




多分あれだよね……ナミが倒しているのって、あーゆー系だよね……



……え、これが普通なの?私が異常なの…?





「これぐらいで倒れちゃうなんて…意外に簡単かもなー、今回」




ニコッと笑うシロさんに向かって…牛男が咆哮をあげて一気に詰め寄る!



けどシロさんは笑みを絶やさぬまま…地に手をつけ……




………跳んだ!?