「多分だけど、文明が表には内緒で作った秘密のやり方で

世界を陰に隠し、守ろうとしたみたいだね。


日本はちょうどその力が大きくかかわっている場所らしいんだ。



だからこの学園を作り、入れるのはその特別な力を持てた者のみなんだ…



って、あれ、なんで俺睨まれてるの…?」





なんでもこうもあるか!!



そう怒鳴りたい気持ちを無理矢理自制心を働かせ、抑える。



今興奮状態になったら…私の場合倒れかねないぞ。





「…では、この世界には学園の生徒たちしかいないんですね?」





もう苛立ちを隠そうともしない零が、ぶっきらぼうに問う。



けどそんな零を知ってか知らずか…いや、知ってるんだろうけど…


龍矢はニコニコしながら「それはねー」と楽しそうに言葉を紡んでる…ここの温度差なに?





「実は、世界の色々な文化を取り入れた世界を作るために、

世界各国、力がある人を見つけたらできるだけこの半世界に入れるようにしたりするんだよね。


実際普通の世界じゃなくて、半世界にきたら半世界で一生を過ごす人がほとんどだし?」






「…人は、こんな無茶苦茶な世界で一生を過ごそうと思うんだね。


強者絶対主義って、ただの無法地帯でしょ…?」







私は絶対、この世界になんかいてやんない。




勉強をするだけして、1人で生きていけるほど強くなりたいんだ。




「…って、どこで勉強するのさ!?」