学園世界のイロジカル

左腕をおさえる暇なんてない。


確かに押されてる、私!




「……絶対負けるもんか!」




右手を近くの枝に乗せてぐっと引っ張る…そこに体を持ち上がらせるイメージで、ヒョイっと飛び乗る。



それを何回も繰り返して、なんとか距離をとる。




…っていうか、いった……血ぃでちゃったよついに…!



学生決闘で大きな怪我はしないんじゃないの!?



なんか大きな怪我をするような傷も特別な効果でかなり弱くなるって聞いたけど…




……つまりあのハサミは、大きい怪我の部類に入るのね。




そりゃそうだよ、あれは凶器だし!刃がついてるし…!




「…そろそろ終わりにしない?」



「うわあっ!?って、あ、ぶな…!」



目の前に現れた男の子はハサミを器用に操って私の上にある木を切ると、バサバサと私に向かって木の枝が落ちてきた。



これじゃあ、前が見えない…!




「っ、いっ……!」




枝がさっきの傷周辺にあたって、ズキン!と痛む。



熱を持ってる左腕をおさえるけど、動きたくてもむやみに動けない。




ブブ、という玉がまた1個消える音がしたと思ったら…



後ろから何かに押され、また私は下に落ちていく………!!




「か、はっ……!」



よ、良かった下に葉っぱとかいろいろ落ちてて!



さっきよりは大分ダメージ少ないけど…



ブブ、とまたポイセが鳴る……



………残りの玉、5個。