「ごめんねー、龍矢。

遅くなっちゃったねー」



「シロさん……」




ドアがカチャリ、と開いてでてきたのは




「………白い人」




「あれ?今は黒も多いんだけどな」





けど、抜けるように白い肌の色。


雪のようにキラキラと光っているような美しさも兼ねている綺麗な白の髪。


色素の薄い目の色。





「もう気付いてると思うけどね。

この人は芥川真白さん。高3だよ。


特別武装警察、通称"管理委員会"のNo2。


そして



"第四席"だよ」






こ、この人やっぱり!そうだったんだ!



新歓ほ時は服装も白だったから本当真っ白だったけど…



今は黒の、白は細いラインぐらいしかないロングコートのせいで大分白の勢力は弱まってる。





でも相変わらず"綺麗な人"……零とは違うタイプの"王子様"みたいな人。





「君が椿ちゃんかぁ、うんうんお噂はかねがね!…

……聞いてないけど僕の独自の調査のせいで知ってるだけだけどさ!」




「今さらっとこの人すごいこと言ったよ龍矢!?

私のこと調べてるとか言ってたよ、怖っ!」





「大丈夫大丈夫、

部下に君の後をつけてもらったり、

部下に君の授業中の様子をビデオで撮ってもらったり、

部下に練習室の監視カメラを調べてもらったり、


まああと4、5個ぐらいの行動にしか移してないからさ!」





「一種のストーカー!え、ここどこだっけ!?特殊武装警察!?あ、特別か!!


警察!?」




半世界の未来は暗すぎるよ!前途多難だよ!もう真っ暗すぎて前にも進めない状態だよ!