あ、ああその話ね!



ごめんごめん、男たちに夢中で!




…なんか周りが聞いていれば凄い目で見られそうなこと思っちゃったよ私…





「…もしかして男性が数人俺らを見てた?」




「うん…なんかよく分かんないけどね。

なんか全身黒の服だった」




「もしかしてその服、白のラインが入った俺が着ているロングコートみたいな形?」




「確かに言われてみればロングコートだったね。

龍矢は紺色だけど」





見るからに怪しい人たちだったよなー…


THE・不審者!……あれ、私危ない人に見られてた…?





「……やっぱりあの人だ」



「え?」



「よし、椿。

今からちょっと出かけよう」




「は、はい!?どこに!?」





私の手を取り、ズンズンと進み出そうとする龍矢を慌てて止める。



龍矢はさっきまでの表情とは一変、いつもと同じ心が読めない笑顔を浮かべると







「超絶めんどくさい優男で女好き、白馬に乗っている王子様みたいな準トップ率いる





………"管理委員会"だよ」