学園世界のイロジカル

「…どっちが正解なんて、分からないんじゃない?」




「え?」




ニコッと笑う龍矢の目に、戸惑ったような顔の私が映っていたことに気付いた。




「よく言うじゃん、人生の選択はなんとかって。

俺の場合、その時の自分が信じた方を選択したのなら…別に良いかなって思っちゃうんだよね」




決闘開始5分前のブザーが勢いよく鳴る。



思わず耳を塞ぐけど…龍矢、全然うるさそうな顔してないし。



へ、平気なの…?この音……!





「ほら、行ってらっしゃい。

後悔してもしなくても、椿の初戦だ」




龍矢………


トン、と背中を押され、体のバランスを崩してちょっと前のめりに進んでしまった。



すると目の前には、ドアがあって。





「無理に笑わなくていいからさ。

肩を楽にして挑みなよ。



もし…何かを選択することになったら、



体が勝手に動いた方を信じな」





「…分かった!」



いつの間にか無理に笑ってたのか、私……なんか、らしくない!



ほら、準備はオーケイ。振り返った先にいた龍矢の目には、もう迷っていない私が映ってる!!




「んじゃ、行ってきます!」