「いやあ、おめでとう零!」



「あーあ、なる瞬間を見たかったのに!」



「ほんっと、あん時はビビったわ…」



「久しぶりにあんな叫んだかも…いや、Qを殴った時も結構叫んだか…」




四人四色な感想を述べられた零は、まあいつも通り冷静に「ありがとうございます」なんて言ってる。



零が無事退院できた今現在、なんとまだ早朝の8時半。



零の過去を知ってからもう1週間…あれから1週間は、病院にも一応ある練習室で私と一緒に練習をやってきたんだよね。





……ま、私はケンカのレベルアップができたのに対し、


零は病人にも関わらず…強者のステップを順調に歩んでいってるんだけど。





それもそう。



あの、零の過去を知った日、急に…






零に"職宣告"が来たんだよね。








そして、重要な職だけど……




「まあ、零らしくて良いんじゃね?」



「はは、僕も嬉しいです。現実味のある職で」



「ねえ、遠回しに私みたいにならなくて良かったとか思ってるでしょ零!?」



「なに言っているんですか椿、

狙われるのは強者の証です」



「あーもーだまらっしゃい!!


まあおめでと!


念願の、ちゃーんと現実味のある"数学者"になれて!」