これからの未来、なにをしていけば分からなかった。



日本の高校にも受かったは受かったけれど、



本当に楽になれるかなんて分からなかった。




自由になりたくても


これからの未来、また人に裏切られ生きていくのだろうか。と考えてしまう。





「その不安定で、真っ暗な未来を…どう信じろと言うのですか……!」





お母さん、あなたは知っているでしょう。



僕の名前の秘密も。



"零"…0。


一也兄さんは1。そして僕は、0だった。



一也兄さんに会って、大した時間もなく分かってしまった名前のからくり。



その時からもう僕は…人をどんどん信じられなくなっていたのかもしれない。



それがお母様とお父様の裏切りで、爆発したのかもしれない。



マルコ先生の裏切りで、もう昔々の時の無邪気に人を信じられる心はなくなった。




それでも…お母さんは…!



アスターをぎゅっと握りしめ…思いっきり涙を服の袖で拭いた。



このアスターはもしかしたら…お母さんが今、僕に届けにきてくれたのかもしれない。





「……自分の未来だけでも、と言うのなら」





信じてみようか。




この先の未来、




もう1度




お互い信じあえる



出会えてよかったと、最後まで思える者と出会える













その日まで