学園世界のイロジカル

一也兄さんは、僕の義兄で


唯一の理解者だった。



「零君のお兄さん、さようなら」



「ああ、さようなら」



「生徒会長就任、おめでとうございます!」



「みんなのおかげだよ」



「かっこいー…!」


母が違うから、全く顔も違う。


中性的な、優しいながらもかっこいい顔立ちの一也兄さんは、僕の憧れでもあった。



…顔や性格だけでない、


僕は"一也"という名前に憧れを数年前から抱いている。




「僕は零が羨ましいよ」



前に一也兄さんに憧れ、ということを言ったらそう返された。


母譲りの金髪も青の目も、大好きだけど…どこに行っても目立ってしまうのが嫌だった。



まあ、ないものねだりってやつなのか。




「よし、零、もう迎えが来ている」



「行こう、一也兄さん」



もう秋になった9月の下旬頃。


赤い紅葉と黄色の銀杏が生徒たちを見送るように風に乗って頭に、手にやってくる。



その奥の校門のさらに奥には…



何台もの黒かったり白かったりするでかい車がずららーっと並んでいた。




「お帰りなさいませ、一也様、零様」



「ただいま、じい」