学園世界のイロジカル

まあ間違いではないよ、と言った龍矢はおもむろに立ち上がる。



どうしたんだろうと思ってみてると、ふっと小さく龍矢が笑って…






…消えた…?




「え!?りゅ、龍矢!?」




「ここだよ、ここ」




声のした方に顔を向けると…そこには龍矢の姿が。




けど、ここから明らかに50mは離れてる。この練習室凄い広いのに…!




ものの2,3秒…いや、それより速く移動した…?




「忍者は運動能力が常人の何十倍にもなる。その分体に負担はかかるけどね」



いつの間にか目の前に戻ってきてるし…!速い…!





「凄い!

カッコいいね、ホント!

なんかヒーローみたいに助けてくれそうな感じ!」





ね!と龍矢を見ると…ちょうどその時、龍矢が一瞬翳りのある表情を浮かべた。




「ヒーローか…なれたらいいね」




結局最後はいつも通り笑って、椅子に座った。



…気のせい?



いや、気のせいじゃない?


でも…


結論が出なかった私は、「そうだね」と言って笑うことしかできなかった。





「よし、じゃあ基礎戦闘の訓練を始めようか!」



「了解!」




いつも通りの龍矢。
私はその龍矢に、いつも通りの笑みを浮かべた。