「はい?

なにそれ意味分からない」




「僕もです」






「お前ら俺に何回説明させたら分かるんだよ…!

何回目だと思ってんだよおい!!」





えーっと、確か…





「…6回目だっけ?」



「いや、7回目ですよ」



「うるせえ。黙ってろ!!」





だって、何回聞いても意味分からない。



どっちかって言うと柊が普通じゃないと思う。




「学生の本分は勉強だよ、柊」



「普段メチャクチャのお前にまともなこと言われっと、無性に腹立つな…!!」





…もう、柊は一体なんなんだ。



私と零は、とにかく…




「学校に行きたいの!」





私が身に包んでいるのは、いつもの赤パーカじゃない。



新品の、ほぼ新しい制服だ。