学園世界のイロジカル

新歓は予定通り、予定時間を大きく過ぎるまで行われて。




大きな三日月が、私たちを照らすのはまだまだ先だろう。






けど、やっぱり楽しいな、この世界は。





ふと頭によぎる、”あの人”の笑顔。


首元のチョーカーに触れ、あの日々を思い出す。





…もし、私がこの世界で

強くなれるならば。




この世界にいてもいいかな、なんて…





そう思っちゃったりしたんだ。










時刻は深夜丑三つ時。


とある少年は1人、会場となった王城の裏に来ていた。




「…本当に君が来てくれるとは思わなかった」




彼は薄い紙に書かれた手紙を手にやって来た者に向かってそう言った。




闇烏。そう呼ばれている彼は、木の陰から出て、手紙を持った者に…彼が呼び出した者に向かって微笑んだ。





もう1人の者はただ無言でうなずく





「…君は、変わったね」



少年はそう言い、相手を見つめる。




「驚いた。君が、そんな表情を浮かべるなんて」




相手はただ、彼の話に耳を傾けていた。



そしてじっと、彼を見つめる。



お前は何が言いたい、そう聞くように。




月明かりに照らされた少年の横顔は切なげで。



その表情に、相手は少し後ずさる。