「こんな2人がいたなんて…!




ちょっとみんな!すぐにドレスアップルームへ連れて行って!!」






女の人がパン、パンと手をたたくと…




すぐに私の周りにスーツ姿の女の人が5人、零の周りに男の人が5人、まるで「逃がすものか」と言うような目をしながら立っていて。






「んじゃ、ドレスアップしよ!」






「へ!?」






有無を言わせない女の人の言葉により…





私と零は、お互い別方向へ引っ張られる。





「ちょ、え!?


れ、零、あとでねー!!」







零…すぐに人ごみの中に消えちゃったけど、大丈夫かな。



…いや、私は私の心配をしなきゃね。





「レッツ ドレスア~ップ!!」









ドレスだらけの部屋にいつの間にか連れてこられていて…





…私、どうなるんだろう。