そう、私が言い終えると。




アレン君が急に…白煙で包まれる。





「ケホッ、ケホッ…みんな大丈夫?すぐアレン君から距離をとって!!」




龍矢の声が届くころには…もう白煙なんて、晴れていて。





私たちの目の前には…





黒いシルクハットに黒いマント。



黒いスーツに黒いシャツに黒いネクタイ。



全てが黒い人が、顔を伏せて立っていた。




…右に2体、左に2体、いつの間に黒い服づくめの人形もいる。



この人形たち…ずっと思ってたけど、なんか変だ。




みんな感情のない目を浮かべているはずなのに…悔しそうな目をしたり、怪しく笑ったり。



本当に”作られた”感じの表情を浮かべる彼等は…




はっきり言って、キモチ、ワルイ、デス…






「あーあ。うまくいくと思ってたんだけど」





黒尽くしの男…Q、は。




そう言って顔をスッとあげた。





「おまえ…!」