まだ2人は分からないかぁ…意外に頭のキレは悪いのね、2人。




まぁ、ここの中学に入れる時点でかなり頭は良いと思うけど…





「ほら、ポイセの機能を思い出してよ。


連絡先に登録してある人物が近くに来ると…影系と言われる職以外の人以外なら、通知が来るってやつ」




私の言葉に2人もポイセを取り出す。



柊は青、ナミは紫色のポイセを。





「でも…大した距離離れてないよね?やっぱ違うんじゃ…」




ピンとこない、という表情を浮かべるナミ。




いやいや…決定的な証拠があるんだからね。





「あぁ、確かにな。

ナミの通知は来ている」



「…でもアレン君が落としたんじゃ?」



「いいや、あそこに見えてますよ」




倒れこんでいるアレン君の、ちょっとよれっとした薄茶のコートのポケットから、ポイセが頭を覗かせている。




そう…だから。






「Qは…アレン君で、間違いないんだ」