「俺も、好き。」 確かにそう聞こえ、もっとよく、野々村の表情を見ようと目一杯上を見る。 「…あんまり、見るな。」 その表情は、今まで見たことがないくらい真っ赤で、かっこいいと思ってた野々村のことを、初めて、可愛いと思った。
