___夜___






『よ、よし。初めてとんでみよう!』





夜、家の屋根に頑張ってのぼった



できるかなぁ…。


今は、あの時、疾風さんの炎金の姿を初めて見た日とおんなじ服装

白い短パンと黒いパーカー


羽があるから、パーカーは腰に巻いている



バサッと黒い自分の体の大きさよりすこし大きい羽をだした


すると、私の髪が今よりも長くなり、

髪の色が銀色になった





『姿、変わるんだ…』





ゆっくりと、羽を上下に動かしてみると、

自分の体がすこし、軽くなった



とべる



さっきよりも勢いよく羽を羽ばたかずと、

一瞬で、夜空の中。空中だった





『と、とべた!!』





パタンっ





あ、は、疾風さん…!!




「…あ?」