『で、デカイ…。学校って、こんなにデカイんだ…』

「アメリカでも学校行ってたんだろ?
そんなに大きいか?」

『あ。い、いや…。お、思ったより大きいな~って!』

「そうか」





そう言えば、アメリカのこと忘れてた…





〔キャァァァ!!!!疾風様よぉぉ!!〕

〔今日もす・て・きぃ!!〕

〔だ、だれよ!!!疾風様の隣にいる美少女は!!!!〕





なに、これ…


に、人間の…、集団…?



ドドドドドっ



う、うげっ!!!

こっちきた!!!!




女の集団は疾風さんを円に囲み始め、私は円の外に押し出された






『…に、人間…。お、恐ろしい…』

「大丈夫?優良ちゃん」

『え??』





私の目の前に差し出された手の主を見ると、
ニコッと微笑んでいる楓君だった






『は、はい。大丈夫です…』