一瞬の風になれ




「順調です…!!」




ニッコリ笑った先輩がかっこよすぎて堪らない。




「先輩はどうなんですか?」




「ん?まぁ順調?」




先輩が空を見上げて言った




実は先輩達陸上部も、大会の日が8月1日。




全く同じだった。




「…そろそろ練習戻るわ」




立ち上がった先輩は、大きくてかっこいい




「じゃ」




ニッコリ笑った先輩の後ろ姿




普通にしてるんだろうがあたしにはお見通し。




「先輩、左足マッサージしてあげる」




「やっぱりバレた?ι」




苦笑いを見せた先輩はやっぱり中学生の男のコだった。