───空き教室にはいると、ドアによっかかった。もう七月、流石に暑い。制服をパタパタあおいで、気付く。 あざが無数にある。必死すぎて気付かなかった。赤黒く、腫れたあざが昔のことを思い出す。 …っうぅ…っ ダメだダメだ。もう何もかもがマイナス思考で。 頭がごちゃごちゃする。トンっと横に倒れるととても楽で。 私、何しに学校に来てるんだっけ? もう、“逃げてるみたい”とかどうでもいいや。 そろそろ、いいよね? 明日から学校は休もうかなぁ、なんて。今退学はもったいないもん。