──夢を見た。 お母さんが優しく、心配そうに俺を見ている。俺に話しかけているようだった。 だけど、何も聞こえない。目だって開いているはずなのに、ぼんやりとしか見えない。 でも、その優しい顔をいつまでも眺めていたいと思った。 この夢はなんて現実的なのだろう。少し恐く感じた。 それでも。俺がいる世界よりはずっとずっと良かった。 俺を心配そうに見る目も手を握る温かさも、とても久しく感じる。 …これはいつまで続くのだろうか。 でも、この空間は心地よくて。夢なのに、眠ってしまいそうだった。