───── ふぅ。楽しかったな… 日はあっという間に暮れ、もう少し早く起きてたらなぁ、と今さらながら思った。 この夏一番の思い出。ううん、今までで一番の思い出かもしれない。 バカみたいにはしゃいで、遊んで。こんなにも楽しいことは初めてだ。 「おーい!栞帰るぞー?」 「うん!今行く!」 それも、朔夜のおかげなんだ。私を救ってくれたのは朔夜だから。 …ありがとう。小さく呟いて、朔夜のもとへ走った。 ──────