「うるせぇーんだよっ!」 ガシッ! 「おい!謝れよっ!!」 裕也は腕を掴み、わたしのお腹に膝を入れてきた。 悔しいけれど、私の脆い体はあっけなく て。 「うっ…ごほっ」 吐き気と痛みでその場に倒れた。 「わたしはもう平気だからっ、栞ちゃんを許してあげて?」 「…麻里奈」 っは、 そこらの劇見ているみたいだ。これも麻里奈のシナリオ通りってことか。 そのフラッシュバックもすっかり治まった。 その“劇”を見ているととても笑えてきた。