藤くんが今日も冷たい件について(仮)【完】




***



「藤く〜ん!」



昼休憩。


私は片手に数字のテストを握り締め、藤くんに話しかけた。



「何?」



相変わらずの無愛想な返事に心が折れそうだけど。



「あっ、川嶋ちゃんじゃ〜ん」



藤くんと仲良しの浜井くんだ。


浜井くんはいわゆるチャラ男だ。


話したこともないのに、名字にちゃん付けしてくることがチャラさを物語っている。


私は藤くんしか見ていなくて、横に浜井くんがいたことに気づかず声をかけていた。


浜井くんがいたら正直話しづらい。



「藤くん、ちょっと別の場所で話せる?」