ナナ色Heart

「行くわよ!」

あたしは焦った。

「行くって、どこによ?!」

真央は素早く立ち上がってあたしの腕をバシッと叩くと、早口で言った。

「どこって、あのふたりの後をつけるに決まってるじゃない!!
付き合ってるのかな!?
告白かな?!
探偵の血が騒ぐわぁ!!」

あんた、普通の女子高生でしょ、いつから探偵になったのよっ!?

あたしは真央の突拍子もない行動に驚きながらも、慌てて彼女と山内君の後を追った。

ふたりは食堂の入り口をすぐ左に曲がり、美術室へとつながる階段の下へと入った。

階段で陰になっていたから、あたしたちは二人の姿が見えなかったけど、ギリギリまで近づくと、声だけは聞こえたのよね。