ナナ色Heart

「かわいーねー!山内君」

その時、食堂に山内君の姿が見えた。

もうずっと前からそこにいたみたいだったけど、人がいっぱいで分からなかったのよね。

「あれ、見て!!」

「!」

見てる、見てます……。

あたし達が山内君を発見してまもなく、山内君のいるテーブルにひとりの女の子が近寄っていき、山内君がフッと彼女を見た。

女の子は胸の前で手を組み、恥ずかしそうに何か言うと、山内君はゆっくりと立ち上がり、髪をかきあげるような仕草をしながら歩き出した。

あたしと真央が凝視する中、彼女は俯きながら、山内君の後に続いて食堂を後にした。

「見た?!なに、あれ!」

真央は瞳をキラキラさせながらあたしを見て、