ナナ色Heart

「お前さ、好きな奴とか……いんの?」

ど、ど、ど、どっきーん!

あたしは張り付いたように山内君を見た。

だめだ、これ以上、見つめられない。

だって、バレる。

バレたら、終わりだ。

あたしはぎこちなく俯いた。

山内君は、かすれた声を出した。

「…なんだ…いるのかよ」

「……」

その時、あたしのスマホが鳴った。

「あ、ラインだ。食事中にごめんね!」

「いいよ、見れば?」

あ!隼人だ!

なになに?

『ナナ。週末、ダンスフェス行かないか?チケット手に入ったんだ』