ナナ色Heart

急にそんな顔、しないでよーっ、どーしていいのか、わかんなくなるっ!

「……わかった」

すると山内君は、あたしを見てホッとしたような顔をした。

「あ、あとは、唐揚げ作るだけだから、少しだけ待っててね」

決まり悪そうに横を向いたまま、山内君は、短く返事をしてシャツを着た。

それから無言のまま準備をして、あたしたちはキッチンのテーブルに夕飯を運び、向かい合わせに座った。

「あの、お箸、使える?手首を動かすの、痛くない?」

あたしは山内君の変色した手首を見つめて、おずおずと尋ねた。

山内君は、黙ってあたしを見ていたけれど、

「フッ、アホか。箸くらい使えるわ。それとも」