ナナ色Heart

「裸でウロウロするなら、もう帰る!」

あたしは焦りがら早口でそう言うと、台所から出ようとした。

「分かったから!」

途端、素早く山内君が腕を伸ばしてあたしの手を掴んだ。

ビックリした。

だって、山内君があたし以上に焦ってたから。

「分かったから……帰るな」

落ちた眼差しが不安そうに揺れた気がして、あたしは息を飲んだ。

「帰るなって。……な?」

また、あたしの胸がキュッとした。

なによ、なんなのよ、俺様キャラじゃなかったっけっ!?