ナナ色Heart

「うまそーな、匂い」

暫くして、お風呂から出てきた山内君が、濡れた髪を拭きながら台所へ入ってきた。

「わあっ!」

あたしは上半身裸の山内君を見て、後ろへ飛び下がった。

眼のやりどころに、困るんだけどっ。

「何だよお前は、カエルかよ」

「だ、だってっ!シャツ着てよっ」

「あー?風呂上がりたてで、シャツなんか着れっか。熱いんだっつーの!」

あたしは顔がカアッと熱くなって、思わず山内君に背を向けた。

すると、

「……なんだよ。んー……?
お前、もしかして、俺の体見て、ドキドキしてんじゃねー?やっぱ俺に惚れ」

「だってっ!」

思わず、あたしは山内君を振り返った。