ナナ色Heart

買い物を終えて山内君の家に着くと、あたしたちは手分けして家事を始めた。

「山内君、座ってていいよ。あたしが全部やるから」

あたしがそう言うと、彼は真顔であたしを見つめてからフッと笑った。

「お前だけに任せたら、遅くなる。俺、腹減ってるんだ」

で、でも、怪我が痛いだろうし……。

「あ、じゃあ、今のうちにお風呂に入ったらどうかな。あたしはその間に洗濯物を取り込んでおくから」

「洗濯物ぐらい、俺がやる。すくねーし」

あたしは、頷いた。

それから思ったんだ。

口は悪いけど、短気だけど、優しいなって。

だって、スーパーからここまで、買い物の荷物もずっと全部持ってくれてた。