◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ …七時間後。 「山内先輩」 篠田來気だと、すぐにわかった。 時刻は午後五時を過ぎていた。 「篠田」 篠田は俺の顔を見るなり、ガバッと頭を下げた。 「ご迷惑をお掛けしてすみませんでした!」 俺は篠田の言動に、目を見張った。 「俺、今日、完全にナナ先輩にフラれました。 ……今までしつこく食い下がってたんですが、今日ハッキリ言われました」 俺は、静かに篠田を見つめた。