ナナ色Heart

苦しげな横顔は、有紗さんにどことなく似ていて、あたし達はそんな彼をただ哀れに思った。

「研究は大切だと思いますが、有紗に手術を受けさせてやってください。俺は、あの明るかった有紗にまた会いたいと思っています」

玲哉君がしっかりとした口調でそう言うと、彼女のお父さんはしっかりと頷いた。

「玲哉君、約束するよ。有紗に手術を受けさせるよ」

彼はそう言うと、再びあたし達に謝罪してから、踵を返して部屋から出ていった。

あたしは力が抜けてしまいそうになったけど、真央や山内君を見て言ったの。

「どうして、ここに来たの?」

すると真央の後ろにいた女の子が口を開いた。

「……私、本田優といいます」

本田優さん?