ナナ色Heart

「お前は俺の、ドストライクだった。可愛くて、明るくて。
派手っぽいけど、ちゃんとしてて真面目だし、困ってるヤツがいたら声をかけてたし、気配りもできるし」

あたしの事、そんな風に見ててくれてたんだ……。

「だからこの間、不良に絡まれてるときに夢中で助けた。 ずるいと思われるかも知れないけど、お前にホウキで叩かれて良かったって思ったよ。怪我したことを、お前に近づくチャンスにしたかったんだ。怪我が治るまで、炊事洗濯しろって言ったのは、お前と一緒にいたかったから」

山内君はそこで言葉を切ってから、優しくて柔らかい声で言った。

「ごめんな」

あたしは身を起こそうとした。

「だめだ、こっち見んな」

山内君の顔が見たいのに、彼はあたしを胸に抱いたまま、離してくれなかったの。