ナナ色Heart

「お前、マジムカつくわ」

そう言って、大きな両手であたしの顔を包み込んだ。

「そんなの、お前に決まってんじゃん」

「は?」

「は?じゃねんだよっ!なんで分かんねーんだよっ」

あたしはバクバクする心臓を抱えながら、夢中で彼に言った。

「だって、いつもあたしといるとイライラしてる感じだし」

「それは、お前が鈍いからだろ」

「ボケ!だの、ブスだの、鏡みたことないのか、とか」

「ボケはともかく」

ボケは、ともかく?!

「お前が可愛すぎるから、あんな顔して他の男を見て、他のヤツがお前の事狙ったらムカつくから、そう言っただけだよ」